定期検査の間隔はどのくらいですか?
先日、25年以上、定期検査に通院していらっしゃる患者さんとこのような会話がありました。
その患者さんは、初診の40代半ばにして既に中程度の歯周病でした。その後、1年程かけて歯周病やむし歯の治療を行い定期検査になりました。
現在は、歯周病の状態も安定し、ここ数年は新しいむし歯の発生も無く、半年に一回の割合で定期検査に来院されています。最初の治療時にむし歯が大きくズレた位置に出ていた親知らずを2本抜歯しましたが、その後は24年間一本も歯を抜かず、ご自身いわく「毎日何でも美味しく食べて、困った事は何もない」との事でした。
さて、他にも「定期検査ってどのくらいの間隔で通院するのが良いですか?」と質問を受ける事があります。
お答えは「毎月の人もいますし、1年に1回の患者さんもいます」です。
人それぞれお口の中の状況も違い、生活パターンも違います。また、年齢が上がると体調の変化等で今まで普通にキレイに歯磨きできていた方が、磨けなくなることもあります。
現実に、当院に60代初めに歯周病の治療で通院されて、治療後歯磨きの状態も非常に良く、お口の中の磨き残しがいつも10%以下、歯茎からの出血も5%程度と良好な患者さんが、パーキンソン病になられて、磨き残しが60%以上、歯茎からの出血も40%程度になってしまった事がありました。現在は電動歯ブラシを使っていただき少し改善してますが、やはり以前のようなキレイなピンク色の歯茎に戻ってはいません。
この患者さんは良かった時期は4ヶ月に一度の定期検査でしたが、現在は毎月定期検査に来院していただきご自身では磨けないプラークを、私たちが専門的な器具でキレイに除去しています。
お子さんの定期検査も個人個人で状況が違いますので、一概に何ヶ月に一回とは言えません。
しかし、小児期のお口の中はむし歯の進行も早く、歯並びや生え変わり等の変化が激しいので最長でも半年に一回の定期検査は必要と思います。
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