テストページです

2012年12月の記事

仕上げ磨きのコツ

2012/12/29

さて前回からの続きです。

 

うめつ歯科医院では、診療の中心に予防歯科を置き、むし歯と歯周病の予防、お子さんの歯並びの健全な成育のお手伝いをしていこうと考え始めてから15年以上経ちました。

 

しかし、今はむし歯と歯周病の予防だけでは足りないと考えるようになって来ました。

むし歯、歯周病は予防歯科としては当たり前の分野ですが、このようなお口の中の細菌が原因する病気だけを考えていても、一生自分の歯で食べる、笑えるという目的は達成出来るとは限りません。

 

うめつ歯科医院では、20年以上も乳幼児期から永久歯の歯並びへの成長発育や、歯周病の長期のメインテナンスを見てきました。

そうすると細菌が関係する歯周病、むし歯の他に、お口の周りの筋肉が歯並びや歯に対する力を考慮して行く事の大切さを、ひしひしと感じます。

 

このようにいろいろな方面から予防歯科を考えて行き着くことは、「出来るだけ低年齢から歯科に関わって下さい」ということになります。

 

早い段階から歯科に関わっていただくと、患者さんに色々なアドバイスを差し上げることができます。

 

そんな中で毎日診療しながら考える事は、患者さんが実際に家庭で出来るアドバイスの積み重ねを、どのようにお伝えするかが大事だということです。

 

 

 

さてそれではまず最初として、小児歯科の分野で大切な仕上げ磨きのアドバイスを説明していきますね。

 

前回のブログで書いた、お口の周りの筋肉が張って歯並びの成長を、妨げているケースの仕上げ磨きの仕方です。

下唇の下が強く凹んで、そこからアゴの下の筋肉が盛り上がっています。

このような状態は、過度に緊張した筋肉により下アゴの前方への成長を妨げます。

 

そこで仕上げ磨きの時に一工夫してあげて下さい。

 

 

 

歯並びに関係する仕上げ磨きの方法。

 

一般に仕上げ磨きの時に、保護者の方の歯磨きの仕方を見せていただくと、片手で歯ブラシをお子さんの口の中に入れて、もう片方の手はお子さんの口の中に入っていません。

 

下の写真を見て下さい。左上の奥歯を磨いている所です。

 

歯ブラシを持っていない保護者の方の手の指も、お子さんの口の中に入っています。

そして指でしっかり頰を外側に広げて、奥歯までよく見えるようにして歯磨きしています。

 

この際に頰を広げている指は、すこし頰をマッサージして、外側により広がるようにします。

そうすることであまり動かない頰の筋肉に刺激を与えて、頰を柔らかくする効果があります。

 

 

次に写真のように上の前歯を磨く時も、最初にシッカリ上唇を痛くない程度に広げて、歯並びがよく見えるようにしてから何回かマッサージしてあげます。

 

こうする事で緊張した上唇の筋肉を、マッサージして柔らかくする効果があります。

特に反対咬合のお子さんは、上唇が硬く張っている傾向がありますので、上の歯並びが前方に成長しにくくなり、増々反対咬合を悪くすることになります。

 

下の歯を磨く時も、同様に下唇をマッサージしてあげます。

上の歯が出ている前回のブログのケースの様なお子さんは、下唇のマッサージは大切です。

 

せっかく仕上げ磨きするのですから、むし歯予防だけでなく歯並びにも良い影響を与えてあげたいですよね。

 

 

 

今年のブログの更新も、今日が最後になりました。

本年も各分野で、うめつ歯科医院を支えていただいた皆様、色々と有り難うございました。

また来年も少しでも読んでいただいた皆さんのお役に立つ事を、書かせていただこうと思っています。

 

来年も宜しくお願いします。

 

皆様良いお年をお迎え下さい。

 

新年は1月4日午後から診療を行ないます。

うめつ歯科医院 院長 梅津英裕

 

歯並びと口の周りの筋肉

2012/12/26

学校も冬休みに入りました。

うめつ歯科医院も冬休みモードです。

 

「何が冬休みモードか?」と言うと、普段は小中学生は夕方から来院しますが、朝から幼稚園児、小中学生等の患者さんが定期検査に来院しています。

 

 

そんな中で今朝来院した患者さんの定期検査の時の事。

 

このお子さんは4歳3ヶ月の女の子です。

 

口元の写真を横から見てみましょう。(写真は保護者のお許しをいただいて載せています)

 

下唇の下のアゴの所が少し盛り上がっています。わかりますか?

これは下唇とアゴの間の筋肉が緊張して盛り上がっているのでこのようになっています。

 

この様に口の周りの筋肉が張っているタイプのお子さんは、歯並びもこの筋肉の影響を受けて成長してゆきます。

このお子さんも乳歯の歯並びが少し上が出っ張っていて、下の歯並びが引っ込んでいる状態です。

しかも時々下唇を咬む癖もあるそうです。

 

 

そうすると本来前に成長しなければいけない下アゴが、筋肉の張りが強く成長出来なくなります。

 

また下唇を咬む癖のせいで増々下アゴの前方への成長が抑制されてしまいまので、上アゴの歯並びが出た感じになってゆきます。

 

 

下の写真のような乳歯の歯並びに成長してゆきます。

 

上下の歯を咬んだ状態で下の前歯奥に引っ込み過ぎてがあまり見えません。

 

斜め横から見ても上の歯並びが出ているのがわかります。

このようなお子さんのお口の周りのほっぺたや唇をお母さんに触っていただくと、すごく緊張して張った感じを確認していただけます。

 

実は仕上げ磨きの時に保護者の方は、お口の中を見ているはずですが、そこまで気付いていないようです。

 

私たちがお話するとびっくりされる方が多くいます。

せっかくの仕上げ磨きですから、この辺の事に対応する磨き方も大切です。

 

うめつ歯科医院の予防歯科の分野では、これからはむし歯や歯周病の予防だけでなくこのようなアドバイスも大切と考えています。

 

そのやり方は、今年最後の次回のブログの時に説明しますね。

 

胡蝶蘭

2012/12/20

久々の蘭の話題です。

衆議院選挙も終わり、今売れ筋のお花は何かと言うと胡蝶蘭だそうです。

 

先日も地元の地方紙「新潟日報」に新潟市西蒲区の蘭店の記事が出ていました。

選挙の当選のお祝に使われる胡蝶蘭の寄せ植えを、たくさん準備しているとの記事でした。

 

確かに胡蝶蘭の寄せ植えは豪華で、比較的花持ちも良く各種お祝に喜ばれるようです。

 

 

日本語で胡蝶蘭は学名はファレノプシス(Phalaenopsis)と言います。これはラテン語のphalaen(蛾)+opsis(似る)からきていると言われています。花が咲いている様子が、蛾が止まっているように見えることから名付けられたそうです。

英語もそのものズバリMoth orchid(蛾蘭)。しかし日本語の胡蝶蘭のほうが優雅な感じがして良いですね。

 

私が25年前に最初に買ったのも一株の胡蝶蘭でした。

当時はまだ今ほど胡蝶蘭が一般的でなく、園芸店で見たとき「何てキレイな花だろう」と感嘆したものでした。それ以来飽きずに25年間園芸の趣味の中心に洋蘭があります。

 

胡蝶蘭はその花の色や形の優雅さも有りますが、たくさんの花が一列に咲きそろうことで豪華さを感じます。

 

 

さて今まで私が見た中で一番多く1株から咲いていた胡蝶蘭はこれです。

 

数年前台北の建国花市をぶらぶらしていた時、見かけたピンクの胡蝶蘭は何と31輪が咲いていました。

 

胡蝶蘭は蘭の中でも育てる際に比較的温度が必要なので、私は現在2鉢のみで沢山育てていません。

この2鉢の胡蝶蘭は、5月頃に咲き始めます。咲くとうめつ歯科医院の受付に飾ります。

 

一方白の大輪は高温が必要な蘭です。比較的育てやすいのは、ピンクや黄色やストライプの中輪から少輪の物です。

 

 

今頃、当選した候補者の事務所には、沢山の胡蝶蘭の寄せ植えが飾られていることでしょう。

1歳児歯科健診

2012/12/18

13日木曜日、新潟市秋葉区の1歳児歯科健診に従事してきました。

1歳児のお子さん対象ですが、お口の中はまだ歯が1本も生えていないお子さんから、12本生えているお子さんまで様々です。

 

健診ではお口の中を見せていただくだけではなく、お口の中の事に対する色々な心配事に対する相談を受けます。

また歯科衛生士さんによる仕上げ磨きの指導、希望者へのフッ素塗布(有料)、保健師さんの育児相談、栄養士さんから離乳食指導等を受ける事も出来ます。

 

小児期の予防歯科がやる事として一番大切なことは、むし歯の予防ですが、もう一つ大切なことは不正咬合など歯並びが悪くなる事への予防です。

 

歯周病については乳歯だけの時期は、まだそんなに大きな問題を生じることはありません。

 

さてそんな中で今回も受診した保護者から多かった相談は、「仕上げ磨きの時に泣いて困る」と「指しゃぶりが心配」でした。

 

 

この時期に仕上げ磨きを始めて、泣かずに上手に磨かせてくれるお子さんはあまりいません。

 

健診のように多くのお子さんが集まる場所で、保護者の皆さんに他のお子さんの状態を見ていただくと、自分のお子さんだけが特別嫌がっているわけでないことがわかり安心されます。

 

とにかく歯が生えたら最初はガーゼなどで歯を擦り汚れを取る。

次に2〜4本生えたら歯ブラシに替えて、仕上げ磨きを始めてもらう事が大切です。お子さんは特別痛いことをしない限りは、何時までも嫌がったりして将来的に歯磨きを嫌いになる事はあまり有りません。

 

もう一つは「指しゃぶり」の心配ですが、これは3歳頃までは様子を見てあげてください。

 

 

4歳頃までに止めることができれば、変形した歯並びも自然に治る事が多いです。治らない場合は「舌癖」という更に歯並びに悪影響を与える悪習慣に移行していく事がありますので、小児歯科専門医に受診をお勧めします。

うめつ歯科医院のホームページより→https://www.umetsudental.com/wp1/きれいな歯並びに必要な事

寒波一段落

2012/12/12

先週末からの寒波も一段落しました。

 

新潟も山沿いや中越地方は未だに高速道路も普通の所があるようです。

例年より早い積雪に大変な思いをされている方も多いと思います。

 

新潟市秋葉区でも積雪が有り、今週の月曜日にうめつ歯科医院では今年初の雪かきをしました。幸い今日現在で駐車場の雪は消えてくれました。

 

今年も雪は多いのでしょうか。駐車場に消雪パイプがありますが、一晩でどか雪が降ると全く機能しません。

 

昨年は2月4日にどか雪が降り、大変な事になりました。

 

その時のブログ→https://www.umetsudental.com/wp1/archives/1691

 

これから本格的な降雪の季節です。

今年は除雪対策をもう少し強化しようと思っています。

変な日本語

2012/12/10

先月、8年ぶりに中国本土へ旅行しました。

 

旅行先は上海、9月に反日の嵐が吹き荒れた中国への旅行は少し緊張しました。

 

結果は、何事も無く「魚釣島は中国の物だ」(魚釣島是中国的)のシールを貼った車も見る事がありませんでした。

 

地元の中国の方も何時ものように親切でした。しかし、以前と比べて有名な観光地に確かに日本人が少ないと感じました。

 

さて、そんな旅行で地元のスーパーマーケットで売られていたクッキーの写真。

 

日本語が書かれていますが、中途半端。

 

「レモのビスケット」、その隣は「バタのビスケット」

 

なんでこんな中途半端な日本語表示するのと思ってしまいます。これは中国では、日本語のひらがなやカタカナがかっこ良い、又は日本製や日本との提携で製造していると品質が良いと考えられているので、パッケージに日本語が書かれている商品が沢山有ります。

 

 

中国ばかりでなく東南アジアに行き、レストランに入ると日本語の説明を付けたメニューを見ると、このような思わず笑ってしまう日本語に出会ってしまいます。

 

 

ところが以前、新潟のあるタイ料理のお店に行って、メニューを見てびっくり。

 

そこの各料理の説明に、この変な日本語が氾濫していました。

思わずここは新潟ではなく、バンコクかと思ってしまいました。

 

これを見ただけで本格的タイ料理を食べに来たと雰囲気が出ました。

もちろんそのレストランのオーナーは、タイから来ている人でした。

 

名前は忘れてしまいましたが、場所は憶えていますので、また行ってみようかと思っています。

アゴが痛い(顎関節症)

2012/12/07

12月に入り、高校生や中学生の患者さんの「アゴが痛い」という訴えが、いつもより増加した気がします。

 

 

今日も前から時々口を開けた時に、右の関節部でゴリゴリ音がする(専門用語でクリピータスと言います)症状があった中学生が、「この何日かアゴが痛い」と言っていました。

アゴの関節の所を触ってみても、今回はクリピータスはあまり感じません。以前より良くなっている感じですが、右側の関節の周りの筋肉が少し押すと痛いとのことでした。

 

お話を聞くと「家で勉強している時に、痛くなる」と言うことです。これは一生懸命勉強している時に、無意識に噛み締めている可能性大です。

 

今回は少しお口を開けながらアゴの関節の自分でステレッチをするアドバイスと、噛み締めていないか注意してもらう、もし噛み締めていたら上と下の歯を離して、噛み締めを止めてもらう事を指導しました。

 

また、勉強机に張り紙をして「噛み締めない!」と書いて貼ってもらうという事も効果が有ります。

これはリマインダーというマークです。

 

これは案外有効な手段です。しかしリマインダー利用の注意点は、時々このマークを違う種類に張り替えることです。

 

人間は、リマインダーを見慣れると意識しなくなります。見ても気がつかなくなるんですね。

そのために時々目新しい物に替える必要があります。

 

 

 

 

先月も「アゴが痛くて口が開かなくなった」と女子大生が急患で来ました。

彼女は年に1〜2回、このようなトラブルを訴え、うめつ歯科医院に来ます。

 

確かにお口も大きく開きません。とりあえずずれてしまった顎関節の組織を元の位置に戻して、お口が開くようにしてから、お話を聞くと

「ずーっと卒業論文忙しく、パソコンに向かっています」との事。

 

実はこのパソコンに長時間向かうという作業も顎関節症の原因の一つです。

 

 

彼女にもリマインダーを説明して、普段の自分の仕事の姿勢などの注意もしました。

 

 

顎関節症は、生活の中の原因と生活習慣、姿勢を正しくする指導は大切です。それを行なう事でかなり症状が改善される患者さんがいます。

記事一覧へ

Copyright(c) 2010-2024 umetsu-dc All Rights Reserved.