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歯が割れる1

2012-01-15

 金曜日の急患の患者さんとの会話。

先日、左上の方が少し痛いと言われ初診で来院しました。
レントゲンでも左上の3カ所に金属の詰め物(レントゲンの白い部分)があり、真ん中の歯の詰め物上の灰色の部分の回りに小さな黒い影があり、中でむし歯になっている可能性がありました。
しかし、今の所そんなに痛くないので、治療は次回からにすることにしました。
さて、金曜日に急患でいらして、「痛み止めがほしい」とのこと。
木曜日の夜に急に強い痛みになって、今度は左下の一番奥の歯が強烈に痛いとの事。
痛み止めをお出しするだけではダメだと思いましたので、お待ちいただいてお口の中を見せていただくことにしました。
お口の中をよく見ても左下の歯に、そんな痛みの原因が考えられませんでした。
しかし、とても痛そうで待合室でもうつむいています。先に痛み止めを飲んで頂いて、
更にお話を良く聞いて見るとやはり相当痛そう。
もう一度色々確認すると原因は上の歯でした。「どうも上の歯が原因みたいですよ」と説明しても患者さんは半信半疑。
「あまりに強い痛みの際は、上下分からなくなり、上が原因でも下の歯がすごく痛く感じることは良く有ります。」
「歯の神経が上顎と下顎で元の方で隣り合っていますからそうなります」と説明して、原因の上の歯に麻酔をして「下の歯の痛み取れたでしょう」とお聞きすると「あっ、痛くないです」とのこと。
これは専門用語で歯痛錯誤といいます。
さて、残念ながら歯は残せますが、神経は取らないといけない状態でした。
以前治療した先生がキレイにむし歯の部分を取り去って、どうにか神経を保存した跡がありました。
それは治療としては結果的に残念なことになりましたが、その時点では歯をなるべく守るという点では正しい方法です。
「しかし後日痛みが出たら、神経を取る治療をしなくてはいけません」と説明します。
麻酔後、神経の治療をして終って痛みから解放されましたので、今回の状況と今後の治療について説明をしました。
最後に患者さんから「先生、この歯最後はダメになってしまうんですか!」と質問をされました。
その患者さんは歯の神経の治療は初めてでした。
さて、ここから本題です。
次回につづく

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