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2012年1月の記事

インプラント治療

2012/01/21

 今週の水曜日、朝の6時、7時のラジオのニュースでNHKが全国の歯科大学に行ったインプラントのトラブルに関するアンケートについて報道していました。

昼にうめつ歯科医院でインプラントを希望される患者さんがいらした場合、紹介している秋葉区の高橋歯科医院の高橋先生よりメールが来ました。
「夜7時半よりNHK総合の「クローズアップ現代」でインプラント治療について取りあげられるので見てください」との内容のメールでした。
しかし、驚いたのは現在は歯を失った人の10%がインプラントを選択しているとのことでした。
すごい数値だと思います。新潟県ではこんなに高い割合ではないと思います。
その他内容的にはあるていど納得できるものでした。
高橋先生も以前話していましたが、「経験不足の歯科医師によるインプラントトラブルが急増していてるので、インプラント自体の信頼が無くなるのでは」ということです。
以前と違いインプラントも長期間の臨床成績が出て来ましたので、今の時代治療のオプションとしてインプラントを提示する事は必要と考えます。
しかし、費用もかかる治療ですので、きちんと他の選択肢を説明した上、患者さんの自由な裁量で選択していただく事が最も大切と考えます。
また、どんな場合でも行なえる治療でない(症例によっては出来ない)ので、将来的に長持ちできる場合しかお話しません。
その辺をきちんとしておく事がとても大切だと考えています。

歯が割れる2

2012/01/17

 前回の続きです。

神経を取る治療になってしまった患者さんからの質問。

「先生、この歯最後はダメになってしまうんですか!」に対して

私の説明は、「神経を取っても丁重に神経の治療をすれば、またちゃんと咬めるようになります。しかし長い間には神経の有る歯と比べると歯の弾力が無くなり割れやすくなる事もあります」となります。

歯が割れるというと「えーっ」と思いますか。

実はこれは時々起きることなのです。
下のレントゲン写真は、真ん中に移っている歯の2本の根の右側の方が縦に割れてしまっています。
こうなったからすぐに抜歯するとは限りませんが、やはり長く保つ保証はできません。
歯は神経が有るとそこには血管が有り、水分や栄養を受けています。従って歯の弾力はあり衝撃にも比較的耐えられます。
しかし、神経を取ると枯れ木のようになり弾力は失われます。強い衝撃等で割れてしまう確率が高くなります。
神経が有る歯は生きている木、神経を取った歯は木材のような感じです。
歯周病やむし歯予防の先進国スウェーデンのアクセルソンと言う有名な先生が、1970年代から30年に渡る定期検査の患者さんを調査して論文を出したことがあります。
その中で定期検査していても残念ながら抜歯に到る歯が少数ありました。その原因の75%は神経を取った歯の破折でした。
やはり神経は出来るだけ残す治療が優先されますが、残念ながら神経を取らないといけない事もあります。
うめつ歯科医院では定期検査時に噛み合わせのバランスを見て、バランスが悪く強く上下で咬んでいる歯は、周りの歯と調和するように調整します。
これも破折防止や歯周病の進行防止に大切なことです。

歯が割れる1

2012/01/15

 金曜日の急患の患者さんとの会話。

先日、左上の方が少し痛いと言われ初診で来院しました。
レントゲンでも左上の3カ所に金属の詰め物(レントゲンの白い部分)があり、真ん中の歯の詰め物上の灰色の部分の回りに小さな黒い影があり、中でむし歯になっている可能性がありました。
しかし、今の所そんなに痛くないので、治療は次回からにすることにしました。
さて、金曜日に急患でいらして、「痛み止めがほしい」とのこと。
木曜日の夜に急に強い痛みになって、今度は左下の一番奥の歯が強烈に痛いとの事。
痛み止めをお出しするだけではダメだと思いましたので、お待ちいただいてお口の中を見せていただくことにしました。
お口の中をよく見ても左下の歯に、そんな痛みの原因が考えられませんでした。
しかし、とても痛そうで待合室でもうつむいています。先に痛み止めを飲んで頂いて、
更にお話を良く聞いて見るとやはり相当痛そう。
もう一度色々確認すると原因は上の歯でした。「どうも上の歯が原因みたいですよ」と説明しても患者さんは半信半疑。
「あまりに強い痛みの際は、上下分からなくなり、上が原因でも下の歯がすごく痛く感じることは良く有ります。」
「歯の神経が上顎と下顎で元の方で隣り合っていますからそうなります」と説明して、原因の上の歯に麻酔をして「下の歯の痛み取れたでしょう」とお聞きすると「あっ、痛くないです」とのこと。
これは専門用語で歯痛錯誤といいます。
さて、残念ながら歯は残せますが、神経は取らないといけない状態でした。
以前治療した先生がキレイにむし歯の部分を取り去って、どうにか神経を保存した跡がありました。
それは治療としては結果的に残念なことになりましたが、その時点では歯をなるべく守るという点では正しい方法です。
「しかし後日痛みが出たら、神経を取る治療をしなくてはいけません」と説明します。
麻酔後、神経の治療をして終って痛みから解放されましたので、今回の状況と今後の治療について説明をしました。
最後に患者さんから「先生、この歯最後はダメになってしまうんですか!」と質問をされました。
その患者さんは歯の神経の治療は初めてでした。
さて、ここから本題です。
次回につづく

非常勤講師

2012/01/11

 先週、母校の日本歯科大学新潟生命歯学部の小児歯科学講座の黒木先生からメールが来ました。

昨年末、新潟臨床小児歯科研究会の会合でお会いした時に、「来年から非常勤講師をお願いしたい」とお話がありました。
研究会の代表も今年度で任期が終ります。
すこしゆとりができそうな気もしていました。
しかし、第一線で研究や教育をしている若い先生と交流してゆくことや、学生実習のお手伝いをしてゆくことも大切と考えお引き受けすることにしました。
「1月1日付けで大学から辞令が出ました」ということでしたので、今年も少し忙しくなりそうです。

休日急患歯科診療

2012/01/09

昨日、8日の日曜日は新潟市口腔保健福祉センターで行われている休日急患歯科診療をしてきました。

今回は連休でしたので、比較的多くの利用者が予想されるため、勤務歯科医は私と秋葉区のI先生、3人の歯科衛生士さん、受付の方、薬剤師さんの総勢7名でした。
普段の日曜日ですと歯科医、歯科衛生士、受付,薬剤師の各1名の4名体制です。
朝の9時半にミーテイングが始まり、最後の挨拶が終わったのは夕方の6時でした。
(受付は10時から4時半までです)
当日の利用者は20名でした。その中には1歳から12歳までの小児の患者さんは5名いました。
ふだんはこんなに小児患者さんは多く無いそうです。
担当の歯科衛生士さんから「今日は先生が担当なので、お子さんの患者さんを呼びましたね」と笑って言われてしまいました。
また、大学で親知らずを抜いた後の傷の治りが悪く、痛みを訴えていた外国人の患者さんもこられました。
久々に英語で説明しながら診療をしました。
この休日診療は新潟市歯科医師会の会員の先生が交代で担当しますので、次に勤務するのは4、5年後でしょうが良い経験でした。
また、スタッフの方々はもうベテランですので、診療もスムーズに進み大変有り難く感じました。

医院ポリシー

2012/01/07

 今年の最初のうめつ歯科医院の大きな仕事。

5日の午前中の医院会議で、おおまかな方向性を作成したました。
今年の目標の「伝える能力の向上」に向かって、毎月の具体的目標を作成しました。
取りあえずは1月は、長年に渡って作成した沢山の文書の整理と見直しをすることです。
待合室に有るパンフレットだけでも、自分たちで作成したもの、学会等が作成したもの合わせても10種類以上有ります。
その他掲示用文書、患者さんにお渡しする治療の説明用文章等合わせると50種類を越えます。
これらが本当にきちんとした内容で情報を伝えているか、掲載している写真をよりよい物に差し替えるか等を見直します。
もう1つの大きな仕事。
それはうめつ歯科医院のホームページの中に「医院ポリシー」をまとめることです。
「予防が大切です」ということはホームページの最初の部分でも書かせていただいていますが、もう少し分かりやすく「医院ポリシー」という形でまとめる部分を作成しようと考えています。
その中ではうめつ歯科医院の考え方、医院の義務、患者さんの権利等をきちんと表明してゆきたいと思っています。

今年の目標

2012/01/03

 毎年新年2日に行う事があります。

今年1年のうめつ歯科医院の目標の作成です。
今年は「伝える能力の向上」としました。そしてその達成のために毎月の目標をハード、ソフトの面から具体的に作成します。
この毎月の具体的目標は、スタッフが各自作成した目標を参考に私がたたき台を作成し、5日の新年始めの医院会議の際にスタッフと話し合い最終的に決まります。
院長一人で作成しても実質的には動きません。やはり皆で作り共有する事が大切と考えています。
その他に研修会の研修項目も決めなくてはいけません。
それは各スタッフがその年に研修したい項目をチーフに提出し、私と相談し研修の年間スケジュールを決めます。
その他に、今年は月初めの医院会議と月1回の研修会、医院の運営システムも見直しして改善することにしました。
これは昨年、友人の新発田市で開業している「いいじま歯科クリニック」の飯島先生のところを見学した際の事を参考にすることにしました。
今年もまた色々と楽しみながらやっていこうと思っています。

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