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呉先生(1)

2011-09-29

 4年ほど前、2年間中国語を教えていただいた先生に、ハルピンから来ていた呉先生と言う人がいた。

彼は新潟大学医学部の麻酔科の大学院生だった。彼は非常に面白い人で、お互い気があって一緒に遊んだり、飲んだりした。
初めて彼が新潟に来たのは、国際交流事業で新潟がんセンター病院に1年研修に来たのがきっかけだった。
その時に、麻酔科の医長の先生に、気に入られて時々山へ登ったりしたらしい、すっかり日本が気に入った彼は、翌年家族を連れて再度新潟にやってきた。
今度は新潟大学の大学院に入学である。
しかも、同じ麻酔医の奥さんも医学部の公衆衛生分野の大学院に進学した。
中国東北部は南京、重慶と並んで反日感情の強い所である。歴史的に見てしょうがない事だと思う。
従って彼が日本に来る時は、周りの家族や同僚から相当反対されたようである。しかし、彼は新潟が大いに気に入り、最初の交流事業の時は、自分が撮影した写真と共に、今の日本の姿を中国の友人達にブログで伝えてくれた。
「中国で教えられたり、報道されている日本と違い、自分の体験した日本と日本人との交流のエピソードを書いて、日本はこんなにすばらしい国だ」とブログを書いたそうだ。
趣味は写真。何時もカメラを持ち歩いて写真を撮っていた。最後に大学院を卒業して帰国する時に、彼が新潟で撮り貯めた写真をもらった。
今はそれらは医院の治療台のパソコンのスクリーン•セーバーに使わせてもらっている。

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