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歯周病Q&A

歯ぐきから血が出ます。歯周病でしょうか?どうしたら治りますか?

歯磨きをすると歯ぐきから出血がある場合、原因として2つ考えられます。

1:歯磨きの力が強すぎて歯ぐきを傷つけてしまい出血している。
この場合は一般的にブラッシング時に痛みを伴います。2〜3日その部分の歯ブラシを当てずに休んでみて下さい。傷が治ったらやさしく磨き始めましょう。

2:歯周病が進行し、歯ぐきが弱ってきているため出血している。
この場合は、一般的にブラッシング時の痛みは少ないですが、歯周病の進行に伴い歯ぐきに炎症が強く表れていると考えられます。
いずれにせよ歯ぐきから出血がある時は一度歯科医院を受診し、検査を受けてみることをお勧めします。



歯ブラシで傷つけてしまい、出血しています。



炎症が強く、腫れて出血しています。

1本だけ歯周病になることはありますか?

歯周病は歯周病原菌による細菌感染です。
程度の差はありますが、同じお口の環境ですから、複数の歯や全ての歯が感染していることが予想されます。

歯周病は薬で治せますか?

残念ながら薬だけでは治す事はできません。
抗生物質などで原因菌を減らすことはできますが、症状が急性期で腫れがひどい時などに使うもので、長期に服用することは歯周病学会のガイドラインでも勧められていません。
歯周病を治すための正しいブラッシングを習得し、歯科医院で丁寧に歯石を取る必要があります。
抗生物質は歯周病の症状を一時的に抑える、対処療法と考えた方が良いでしょう。

市販のマウスウォッシュで歯周病は防げますか?

マウスウォッシュのうがいのみでは歯周病は防げません。
歯周病菌は、バイオフィルムと呼ばれる糊状のネバネバ状態で歯の表面に付着しているので、歯ブラシ等でこすり取るのが原則です。マウスウォッシュによるうがいだけでは、バイオフィルムは取れず歯周病予防にはなりません。
マウスウォッシュを使用するのであれば、歯磨きの後に用いることをお勧めします。

歯科医院に通っていれば歯周病は治るのですか?

歯周病を治療し成果を出すためには、セルフケア(患者さんの家庭でのケア)とプロフェッショナルケア(歯科医院で行うケア)の2つが必要です。双方の協力があって治療の成果が出ます。
その中でも、セルフケアのプラークコントロールが最も重要であり、患者さんご自身が治療に参加していただけなければ歯周病の進行は抑制できません。

歯が動いて噛めません。歯を抜かなくてはいけませんか?

歯の動きだけでは、判断はできません。
歯周精密検査(レントゲンや歯ぐきの検査、噛み合わせの検査等)を行い、歯の動きの原因を診断する必要があります。歯の動きなど、気になることがあれば早めの受診をお勧めします。

歯石は何回で取れますか?

歯磨きや歯ぐきの状態を調べる歯周精密検査(レントゲンや歯ぐきの検査、噛み合わせの検査等)をしないと、何回かかるかは判断できません。
歯石の付き方、量、歯の状態によって変わります。歯石には縁上歯石(黄色っぽい)と縁下歯石(黒っぽい)の2種類があります。大きな歯石(縁上歯石)を取った後、歯茎の中の細かい歯石(縁下歯石)を手用の器具で1本ずつ取ることが必要です。歯石取りだけでも6〜8回かかる場合もあります。

歯周病の治療の流れ


歯ぐきの上についた黄色っぽい歯石(縁上歯石)


歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)についた黒っぽい歯石(縁下歯石)


歯根表面から取り除いた歯石(縁下歯石)
血液がしみ込んで赤黒くなっています。

歯ぐきの病気にタバコが影響することがありますか?

影響はあります。
歯周病の原因は歯周病菌ですが、タバコを吸っていると歯周病に5倍もなりやすいという報告もあります。また、吸わない人の4〜5倍進行しやすく、治療しても治りにくく再発もしやすいと言われています。

タバコはどうして歯周病に良くないのですか?

タバコに含まれるニコチンの影響により毛細血管が収縮し、歯ぐきの血液の流れが悪くなります。これにより歯ぐきの歯周病菌に対する抵抗力を低下させてしまいます。
血流が悪くなると、歯ぐきの腫れや歯磨き時の出血などの歯周病の症状も出にくく、発見が遅れてしまいます。また、治療を行っても再発・進行しやすく予後も良くありません。禁煙をお勧めします。


ニコチンによりメラニンが沈着して黒くなった歯ぐきです。

歯周病と他の体の病気との関連はありますか?

全身の病気が歯周病に影響するだけではなく、歯周病が全身の病気へ及ぼす影響も大きいことが明らかになっています。
関連する代表的な全身の病気としては、糖尿病・心臓血管疾患・自己免疫疾患(アレルギー・リウマチ等)などがあり、早期低体重児出産もその中のひとつと言われています。
このことから歯周病の治療に関しては全身的な問題も考えながら、相対的に進めていく必要があります。
治療内容によっては医師・歯科医師の連携により、より効果をあげられる場合もあります。

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