テストページです

2011年11月の記事

歯肉炎予防教室

2011/11/16

 14日月曜日に学校歯科医をしている新潟市秋葉区「新津第三小学校」で、歯肉炎予防教室を行なって来ました。

毎年5年生を対象に歯肉炎予防教室を行なっていますが、これは小学校で学年が上がるほど歯肉炎が増えているためです。
今年の春の学校歯科健診でも、第三小学校全体では歯肉炎の児童は約15%弱ですが、5年生は20%以上です。今はむし歯の有る児童より歯肉炎の児童の割合が高くなっています。
歯肉炎は歯周病の最初の状態です。歯肉炎のうちは歯磨きで治りますから、いかに効率良く歯の汚れを落とすことが出来るかが大切ですね。
そのために今回の「歯肉炎予防教室」で歯磨き指導に使用した道具は、歯ブラシではありません。
フロスだけです。歯ブラシ、フロス
養護の先生と校長先生に理解していただきましたので、今年もPTAの予算から各児童に1本ずつフロスを購入してもらいました。
歯肉炎の80%は歯と歯の間の歯ぐきから始まりますので、フロスを使う非常に有効です。
またまた、これを強調してきました。

『歯ブラシの前に先にフロス、その後で歯ブラシにフッ素入りの歯磨き剤をつけて歯磨きが正しい方法です』

いつもうめつ歯科医院で患者さんにお話していることですね。

歯肉炎予防教室は、最初は音楽室でパワーポイントを見てもらい、その後各教室に戻り実際にフロスを使ってもらいました。

みんな真剣に見ています。特に歯周病菌を顕微鏡で見た時の動き回る歯周病菌の動画にびっくりしていました。



「さあー、フロス上手に使おうね!」
みんな一生懸命にやってくれました。

少しずつですが5年生の歯周病の児童の割合も3年連続で減少しています。

歯周病と全身の病気

2011/11/06

 先週の月曜日の朝、旅行先の積丹半島の宿で朝NHKの7時のニュースを見ていました。

その中で大きく歯周病と全身の病気のことが取りあげられていました。
突然心筋梗塞を起こした人が、原因不明で東大病院で検査を受けたら歯周病が原因だったという取材と、重症の糖尿病が中々治らず歯周病の治療を行い糖尿病が改善した患者さんの件が取りあげられていました。
以前にもこのブログで歯周病が糖尿病や心臓病、早産の原因等なる可能性について書きましたが、このようにニュースで取りあげられると認知度が上がり大変良いことです。
最近はうめつ歯科医院にいらっしゃる患者さんでも、ご自分から歯周病と心臓病の関連を知っていて「私の歯周病は心臓に影響しませんか」と質問される方がいらっしゃいます。
歯周病は国民の70%以上がかかっている病気です。
特に最近は小児期ではむし歯が減っていますが、歯周病は増えています。
小児期からしっかり歯肉炎予防の歯磨きを身につけてることは、大変重要です。

記事一覧へ

Copyright(c) 2010-2024 umetsu-dc All Rights Reserved.